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幽霊事件で分かったことは『ダメな自分も いろんな人に守られてた』ってこと。
いくら 守られても 自由にはなれない!
自由とは 人に支配されるのではなく 大人のようにかしこく 強く 1人前にならなくては!
それはまだ 難しすぎ。
良幸は 幽霊のうわさから 逃げる方法を考えた。
・別の私立中学に入る=家にお金が無い。
・うわさするやつに言い返す=内気でできない。
・剣道部に入り強くなる=見学したら大きな生徒ばかりで恐い。
よって何も変わらず。
それでもまだ 学校で明利が明るくはげましてくれるし、家族旅行で楽しい事もある。
毎日何か変化もあるから がまんできる。
きょうは 友川隼人(ともかわはやと)1年先ぱいが 学校の帰り 良幸に話かけてきた。
「君も剣道部入るの?」
「あ やめとく。すいません」
「別にいいよ。いっしょに帰ろう」
隼人は すらりと背が高く、良幸と30㎝くらいちがう。ちょっと不良っぽい感じで 強そうだ。
「オレ 友川隼人。君、幽霊に会った田森君だろ?」
『またか・・・』うんざりの良幸。
でも隼人は、他の人とは違っていた。
「オレも1回 幽霊の花姫と会ったぜ」
「ほんと?」
「おー」隼人は うなずく。
なかま意識が2人を近づけた。
『剣道部に入るより 剣道部の強い友だちが欲しい』
隼人と 気楽に友だちになる良幸。
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