第2章 戦場に行った友を救う物語

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 良幸たち3人はへやを1回りして かい段を登る。  上へ行くと 映画のように回りが下に去って行く。  2かいは幽霊兵たちが戦争の準備に 長いヤリや弓矢を運び、とてもいそがしそうだ。  隼人は刀やヤリが大好き。すぐ武器を持つ兵士の後を追う。  兵士が最上かいの物見やぐらに登ると隼人も続いて登る。今は天守閣(てんしゅかく)と言う。  良幸と花姫は さっさと行く隼人をあわてて追う。  天守閣では 幽霊の見はり役が交代して 遠くをながめ、城を守っている。窓から 気持ちいい風が通りぬける。  良幸は 窓へ行き 景色を見おろす。 「昔はこんな景色だったんだ」 「あれは姫のお屋しき」  花姫が説明する。  隼人は景色より 戦争に興味があり 「ここは要塞(ようさい)の展望台だ。敵が責めてきたら ヤリや矢を投げるんだ」と竹刀で投げるまねをする。  隼人は 天守閣もカベをさわって1回り。 「何も無い」と 言い、かってに かい段をおりる。 「待って」追いかける花姫と良幸。  おりる途中 良幸はさっき見なかった小さい戸を見る。 「あんなとこにドアが・・」  ふれると戸を感じる良幸。 「あーっ 花姫ー」  なぜか 欲のない方がクジに当たる。
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