第3話

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……ほんとは、逃げても何も解決しないんだろうけど……。 元夫の優の姿を見たら、 思わず逃げたくなる。 私は、車に再び乗り込み、 急いで もう一棟のアパート駐車場の隅に停車させた。 『早く、諦めて帰ってよ』 __20分後、 やっと、優はアパート前から動き出して 携帯電話をいじりながら自分の車に戻って行った。 ♪♪♪♪ ほら、 私にメールしてたんだ。 ポケットの携帯電話を見ると、やはり優からメールが来ていた。 受信メール fromすぐる 【仕事、何時まで?明日は休み?】 「………………」 それに返事をすることもなく、 私は、アパートに大慌てで帰宅する。 なんだか、時間無いときばかり、邪魔が入るな。 「遅かったじゃないの」
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