第3話-2-2-2-2

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「………………いつの間に………」 シンプルなプラチナダイヤリングだったけど、 繊細なデザインが、とても女らしくて 正造のセンスの良さがわかってしまう。 「買ったのは、親父が亡くなる前に、サイズは何回か指掴んだ時に、六号かなって………」 「こんな高そうなの………」 こんな、誠意の証みたいなものを、私が受け取っていいの? 「気に入らない?はめてみてよ、サイズ直し可能だから」 私みたいな、 最低な女が 身につけていいの? 「やっぱり、これでもダメか」 ____ 神様 私、 仏教徒なんですけど、 それでも、 いいなら、 昨日の pm 10:00に、時を戻して下さい。
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