第3話-2-2-2-2

4/40
前へ
/40ページ
次へ
その日の朝礼で、 正造は、破棄になってしまった契約や、 反してロイヤルホテルに出荷する菓子の増加と 会社にとって、ブラスマイナス0に近い報告をみんなの前でした。 「需要が減っていた和菓子が更に厳しくなり、斬新な洋菓子が求められています。 皆さんには、専門を除しての精進をお願いいたします。」 東京出店の話はなかった。 やっぱりデマだったのか…… 安堵と、少し残る不安と 消えない罪悪感と 「佐藤、てめっパイシューの温度設定 間違っただろ?!真っ黒じゃねーか!」 それは、私の仕事ぶりを、更に手際悪くしてしまう。 「すみません!」 「どうせ、ゆうべ ヤり過ぎて、ぼやっとしてるんだろ?!」 相変わらずの 山岡工場長のセクハラ的言葉に 私じゃなく、 正造の方が動きが止まってしまっている
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

68人が本棚に入れています
本棚に追加