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死期折々
紫陽花の花が咲き イロトリドリの傘が咲き
梅雨になると 気がおかしくなりそうで
ボクの代わりに 空が泣いてくれるから
空の代わりに ボクは笑ってあげようなんて
心にもないことを キミに言うもんだから
誰かの代わりに 空が怒って雷を落とすんだ
そんなこんなしている内に 夏がやってきて
満開の向日葵畑で 追いかけっこをする 子供たちとボクが重なる
無邪気に笑う子供たち ボクも昔はあんなだった
でも今は はしゃぐ気力さえおきないなんて
どうかしてるよ 腐った性格に嫌気がさす
そんなこんなを考えてると 秋が訪れて
台風が全て凪ぎ払うごとく ボクの精神状態は乱れる
早く冬にならないかな? 人肌恋しくなる季節が
一番好きだ 吐息は白く 誰かの温もりに寄り添いたい
でももうすぐ春 一年先が待ち遠しい
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