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「里奈、これどうなってんの? ここのクライアント、名義人がオレの名前で契約されてるけど。」
オレは
里奈の事務所で、今日会うクライアントとのサマコレのミーティングの為、契約書類の確認をしていた。
Ripshのブランド契約なんだから、里奈の名前が代表になるはずなのに。
最近書類上のミスが多い。
「クライアントの要望で、出来るだけリューマを全面に出したいからって……」
里奈はサマコレに出展する衣装のデッサンの型をデスクに広げて吟味していた。
「書類上はオレを全面に出す意味なんてないだろ?」
いくら、オレのネームバリューを使いたくってもさ。
あくまでもRipshは里奈のブランドなんだから。
不可解に感じながらも、
クライアントの契約内容の確認とサマコレの打ち合わせの為、整合が取れたミーティングするため、オレはプレゼンの見直しをしていた。
「リューマ、私、ちょっと友人とランチに出たいんだけどいい?」
「ああ……いいよ。オレもミーティングの前にお昼済ませておくわ」
里奈はハンドバッグを手に取り事務所を颯爽と出て行った。
今日は外の陽気が暖かくて、心地いい。
オレはパソコンや書類で疲れた目を少し癒そうと
窓際まで歩み寄り、背伸びをしながら外を眺めた。
里奈がちょうど建物から出ていくのが見える。
それを目で追っていると
里奈は手を振りながら、待ち合わせしていたらしき人に向かって歩み寄って行く。
「あれ、ナオトじゃん……」
ナオトが里奈に微笑んでいる様子が分かる。
そしてお互い歩み寄ると、肩を並べて歩き出した。
里奈のランチの友人ってナオトだったのかよ。
ってか、仲直りしたのか?
だったら、友人なんて言う必要ないのに。
仲直りしたなら1000万の借金もチャラになればいいんだけどな。
違和感を感じながらも、オレはデスクに戻り椅子に深く腰かけた。
まさか、
この二人に
人生を狂わされる事になるなんて
この時は思いもしなかった。

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