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ー・・・ねぇ、お母さん。
お母さんは私を産んだとき、こんなに苦しかったの?
大変だったのに、一人で私を育ててくれたんだよね。
こうやって、大人にしてくれたんだよね。
ねぇ、お母さん。
私、お母さんみたいになれる気がしないよ。
ー・・・だって。
この子がお腹にいることが、辛い。
苦しい。
そう思っちゃってるから。
「愛莉ちゃん、これ食べれる?」
そう言って麻夏が、私の目の前に掲げたのはヨーグルト。
「・・・アロエ?」
「うん、好きでしょ?」
「・・・好き。」
「食べれる?」
「うん、頑張る。」
麻夏の家にお邪魔して3日目。
人に頼ると自分自身に余裕ができてくるのか、悪阻もよくなってきて。
今だって毛布にくるまりながら、机に伏せているところだった。
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