第1章

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冬のソウル ブルースのむせび泣くような旋律と 紫煙の香り テナーサックスの響きを耳に バーボンをショットグラスで飲む 雪景色の街を窓越しに また吹雪いてきた夜の世界は そこだけがまぶしい サッポロの冬は夜毎降る雪に彩られ 哀愁のソウルが音量を上げ アカペラで詩を爪弾くように謡う 私の人生に1杯 あなたの人生にも1杯 道産子魂をみせよう 氷点下の中で暮らす人々のソウル 久しぶりのジャズのライブ テナーサックスとピアノのデュオ スタンダードナンバーが懐かしい 少し、センチメンタルになっている 酔いが回っているのかもしれない 50代半ば ジャズが似合う年になったのか 今夜はブルースを子守唄にして 静かに眠らせてくれ
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