奇跡

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「黄金の魔女、ベアトリーチェの…………っ!?」 上位世界 絶対の魔女 「っと、ここまでは大丈夫かしら?村上」 「おい…そんなことより、ここはなんなんだ………?」 「ちょっと!私の人を気遣う優しい心を…っ」 「ラムダはちょっと黙ってなさい。説明してあげるわ……。ここは私達魔女とあんたみたいなのろまで馬鹿な人間がいれる場所……。いわば、幻想世界よ。私達は上位世界と呼んでるわ…」 ベルンカステルは相変わらず梅干し紅茶をすすっていた。 見た目は……おかしな世界。 窓ガラスを背に、円のような形をした部屋に椅子がズラリと並ぶ。 そこまではおかしくないのだ。そう。 窓ガラスには不気味な紫色な世界で覆われていたのだ。 「それで…?あの後、俺達は死んだのか?」 「えぇ、死んだわよ。山羊達の悪魔によって肉体を食いちぎられたのよ?オーッホッホッホッ!」 「山羊……?」 「あぁ……あなたは知らないのね」 「話だけは聞いてる……その悪魔ってどんな姿なんだ…?」 「見せてあげる。驚かないでね……クスクスクスクスクスクスクスクスクス」 パチンと指を鳴らすベルンカステル。 するとそれを合図に頭が羊の執事のような格好をした体の大きな人(?)が村上の両隣に立った。 「っうわ!?」 「驚かないでねって言ったじゃない……。どう?」 「どう?って…そんな気軽に………。まぁはっきり言えば有り得ない」 村上は嫌そうな顔をしながら山羊達をよける。 「有り得ない?」 「悪魔なんてこの世に存在しない。いや、しちゃいけないんだ」 「神話は信じるのに悪魔は信じないのね」
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