第11章 禁断の扉

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「There is always a chance and there is always a choice」 上の空で英文を読みながら 教室を練り歩く。 最近の僕の授業は一方的で いつだって間が抜けている。 特に由良と同じ教室にいる時は どれだけ用心していても 気持ちがすべてあの子に注がれる。 「……instead of doing nothing with myself」 窓から射す初夏の日差しは 眩しいほどなのに――。
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