第11章 禁断の扉
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(……よく寝てる) 僕の授業は子守唄か? 実に堂々とした居眠り。 由良は頬杖をついたまま 無防備な寝顔を晒している。 本当なら通りすがり 一喝してそんな生徒の肩を揺り起す。 でも――。 (僕のせいだ) できるはずないだろ。 昨夜もろくに寝かさなかったのは僕だ。
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