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「指示してから早すぎる…。」
そんな言葉をぽつりと残して彼は入口に向かう。
まぁ経営者からの指示なら誰でも即断即実行するでしょ…
そんなツッコミを飲み込んで苦笑いを浮かべながらまた窓の外に目をやった。
それからリビングのソファに腰掛けて眞緒の戻りを待っていれば、彼は大小7つのラッピングされた箱をカートに乗せてこちらにやってきた。
それをひとつひとつテーブルに綺麗に並べて、
「亜子はどれがいい?」
と私をからかうように笑って、その隣にトスンと腰を下ろす。
一番小さな小箱を取ってリボンに手を掛けると、
「そんな小さいのでいいのか?欲がないな。」
なんて冷やかしながら私の腰を抱く力を強めた。
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