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「きっ、気が早いよ!」
「念の為男でも女でも夏でも冬でも着れるようなものにしといたから大丈夫だろ。」
「そう言う問題じゃなくって…!!」
「どうせ来年には必要になるものだし。」
「そんなの、もっと先かもしれないじゃない!」
「安心しろ。来月には亜子も晴れて妊婦の仲間入りだ。」
「そ、そんなこと言われても…!」
「なあ、亜子。一人目は男の子と女の子どっちがいい?」
「どっちって、…え?ちょっ!降ろして…!」
「あぁ、言い忘れたけど俺、明日休み取ってあるから。………頑張ろうな。」
そう言って、ニヤリと笑う眞緒の逞しい腕の中。
恥ずかしくてその胸に顔を隠していたけれど、この人と結婚して良かった、と心の中で強く思った。
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