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「眞緒さんは今年おいくつになられたんですか?」
「今年で17になりました。」
「ほう、では梨子とは2つしか変わりませんね。どうやら慣れない場に緊張しているみたいなので、よければ案内してやってもらえませんか?」
強引だなこの男。
少し苛々と頬を引き攣らせながら、構いませんよと頷いて梨子と呼ばれた娘に目を向けた。
その時だった。
「ねー、ぱぱー…。あこ、もうおうちかえりたい。」
目をトロンとさせながら父親と間違えて俺の袖を引く幼い少女。
あぁ…、足にしがみついてきた。
ってゆーか気付けよ、このガキ。
そんなガキに慌てた様子の椎名父娘はあわあわと目を白黒させている。
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