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「俺の選んだ女性を悪く言わないでください!!」
「その子は女性なんかじゃないだろう!なぜわからないんだ…!」
「わからないのは父さんだろ…!」
「………もういい!!勝手にしろ!!!だが、ひとつだけ約束しろ。その子を連れて会場内を歩き回るな。私にも体裁がある。」
そう吐き捨てて俺たちの前から足早に立ち去っていった父さん。
この一部始終を見ていた近くのゲストたちは苦笑いを通り越して憐みを込めた目で俺を見る。
そんな俺のスラックスを引っ張る、か弱い力と悲しそうな声。
「まお、泣かないで?」
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