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車に揺られて辿り着いたのは、都内でも最高級と名高いロイヤルデュークスホテル。
大きなガラスの自動ドアをくぐった先には、温かみのあるオレンジ色の光がシャンデリアの装飾に乱反射して、光の粒が眩しいくらいに降り注ぐ。
ここに来るのは今日が2度目。
と言っても、1度目に来たときはまだほんの子どもだったから、実質的には今日が初めてみたいなもの。
その名の通り、格式高いこのホテルで挙式を上げることは、各界のセレブ達の夢でもあり、一種のステータスだ。
だけど、それが叶うのは一部の上流階級の者たちだけというのだから、もちろん私だって憧れている。
そんなことを考えながらロビーまで来れば、一流の教育を受けたホテルマンに深々と頭を下げられて、早々にレストランまで案内された。
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