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重なったふたつの唇と、私に触れる優しい手。
行為に慣れない私を労わるようにゆっくりと時間をかけて解していく眞緒の細い指と柔らかい舌。
それにみっともないほどの声を上げさせられながら、ふたつの身体がひとつに溶け合うように混ざり合う。
そして、もう何度目かなんて数えるのも億劫なほどの絶頂に呆気なく意識を飛ばされて、気が付いたときにはまた眞緒の腕の中に戻っていた。
「……朝から節操なし。」
「でも俺たち新婚だし。」
「もう今日は歩けない。」
「じゃあもう一泊する?」
「…しない!」
「残念。ベッドの方が弾むから好きなんだけど。」
「そんなの知らない!!」
「和ベッドでも買うかな。」
噛み合っていない会話に文句を溢すが、優しい眞緒はその間もずっと私の腰を擦ってくれていた。
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