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そんなある日。
眞緒宛てに一通の招待状が届いた。
もちろん、妻である私も同席するようにと書かれていて、久しぶりのパーティーに純粋に胸が躍る。
独身の頃っていっても、そんなに前じゃないんだし。
このお気に入りのドレスも着れるよね!
と、頬を緩めながら鏡台の前に立ってひとりでファッションショーをする。
何着か合わせた後、これかな?
と、一着のドレスを手に取った正にその時。
平日のこんな時間に絶対うちにいるはずのない眞緒と鉢合わせた。
「あ…。」
間抜けな私の声が部屋に響き、一瞬驚いた顔をした眞緒の眉間が徐々に歪んでいく。
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