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「部下が俺にタメ口を使ってきた。うっかりでもマジでムカつく。」
「接待でゲイバーに連れて行かれて本当に疲れた…。」
「今日のランチで食べた唐揚げ定食がおいしかったんだ。今度一緒に行こうな。」
「最近調理場の小泉がお前に色目を使ってる気がするから絶対近寄んな。」
「今日のワンピースは丈が短すぎる。亜子は人妻としての意識が低い。」
「なあ、起きろよ。おかえりって、俺にキスをねだるのが亜子の仕事だろ?」
その日の出来事や愚痴、私に対するお小言なんかも漏らしながら、律儀に唇だけは避けて何度もキスをする不器用な彼の愛情表現。
眞緒がどんなに私を大切にしてくれているのかが伝わってくるその仕草とたくさんの言葉に幸せで胸が締め付けられそうになる。
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