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「待って…!私…から、するの?」
ドキドキと弾む心臓を抑えながら、眞緒にそう聞くと、当たり前だろ、と言わんばかりの目でぎろりと睨み返された。
「今更照れなくても毎晩してただろ。」
そっか、と納得した私は彼の両肩に手を掛けて顔を近付けながら、今の言い回しをふと疑問に思った。
「眞緒、起きてたの…?」
「…焦らしやがって。」
その言葉の直後、初めて眞緒に唇を奪われた。
噛みつくような勢いであるのに優しく重ねられた唇は、不器用な彼の言葉では伝えきれない深い愛情で満ち溢れている。
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