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いつの間にか2人腰を下ろした状態で、ゆるゆると何度もキスを繰り返すこの光景は夢にまで見た甘~い新婚生活。
「眞緒、好き…。」
「ん。俺も…。」
「私のほうが大好きだもん。ずっと、眞緒のこと一生大好き。」
一瞬キョトンとした顔でこちらを見つめた眞緒は、いつかのように意地悪そうに目を細めてから、小さな声で私の耳元で囁いた。
「最高だな…、うちの嫁は。」
その言葉の後、いきなり唇を割ってヌルリ入ってきた彼の舌に驚き、思わずガチンと歯を立ててしまった。
「ご、ごめんなさい…!びっくりして…。」
「あぁ、悪い。驚かせたな。」
そう言う彼の目には、全くと言っていいほど悪びれた様子がない。
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