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斜め上から艶っぽく見つられ、その恥ずかしさに耐えきれず身を捩ると、ふっと息を吐くような彼の笑い声が聞こえる。
されるがままであったが、さすがにこれはマズイ。
なんてゆーか、胸がぞわぞわして変な気持ちになる。
しかし、そんな息も絶え絶えな私などお構いなしに、もう一度と言わんばかりに私の顎を掴む眞緒はもう、なんていうか鬼だ。
さすがに今はもう…、無理!
そう答える代わりに、その胸に手をついて、一旦止まれと合図を送った。
長い時間重ねられていた唇が離されたせいか、空気に触れるだけでひんやりとする。
力を吸い取られたかのように眞緒の胸にもたれかかり小さな声で、
「ちょっと休憩…。」
と漏らすと意地悪そうに笑いながら、
「じゃあ続きはまたあとで」
なんて意味深な言葉を残し、チュッと可愛らしい音を立てて額にキスされた。
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