【8】

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斜め上から艶っぽく見つられ、その恥ずかしさに耐えきれず身を捩ると、ふっと息を吐くような彼の笑い声が聞こえる。 されるがままであったが、さすがにこれはマズイ。 なんてゆーか、胸がぞわぞわして変な気持ちになる。 しかし、そんな息も絶え絶えな私などお構いなしに、もう一度と言わんばかりに私の顎を掴む眞緒はもう、なんていうか鬼だ。 さすがに今はもう…、無理! そう答える代わりに、その胸に手をついて、一旦止まれと合図を送った。 長い時間重ねられていた唇が離されたせいか、空気に触れるだけでひんやりとする。 力を吸い取られたかのように眞緒の胸にもたれかかり小さな声で、 「ちょっと休憩…。」 と漏らすと意地悪そうに笑いながら、 「じゃあ続きはまたあとで」 なんて意味深な言葉を残し、チュッと可愛らしい音を立てて額にキスされた。
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