はたして脂肪かシリコンか?

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はたして脂肪かシリコンか? 「だったら、リーダーはもみ分けられるわけ!?」 「……はぁ?」 「脂肪かシリコンか、利きワインならぬ利きおっぱいだ!!」 ぐっとこぶしを握り締めて主張。 そうだよ、違うっていうんなら、なにがどう違うのか、その身で証明してみろよー! とかとか、なんか意地になってきちゃったりして。いや、ほんとはどーでもいいんだよ?ほんとだよ? リーダーが露骨に眉をひそめてコキコキ首の骨を鳴らした。凝ってる音がけっこう響く。折れちゃいそう。 「んなもん、わっかんねーよ馬鹿」 でも、その反論は語調が弱めだ。ふふふん。ここを押せば勝てるぞこの戦い。 「じゃ、なんでシリコンじゃーだめなのっ」 「だからぁ、そこはアレだよ。気持ちの問題だよ。あるじゃん、イロイロ」 そういう機微がさー分かれよなー。 とかもごもご言うリーダー。 ずるい。 それ、ほんっとにずるい。 感情の機微、という印籠を出されちゃったら、へへーゴローコーサマーと言ってひれ伏すしかないんだから! 「それにほら、お前は俺が作ったからさ、自分が作った胸もんでもしょーがないじゃん普通に考えて」 だから、普通に考えてとか、ずるい!!!
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