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リーダーと視線が交錯。しばしにらみ合う。
「ふふん、リーダーってば、コーモン様も知らないの? コーモンっていうのは、おしりの穴のことだよ?」
両手を腰に当ててふんぞり返って解説。軽いジャブってやつ。
リーダーは怪訝な顔をしつつ、素直にそれを聞いていたが、
「……なんで、ケツの穴に様付けすんの? つーかなんで俺はケツの穴呼ばわりされてんの?」
予想外に冷静な反論だった。
あれ?
そう言われると、なんでかなぁ?
博士は、「黄門様は印籠を出して誰彼構わずひれふさせるのだよ! つまり権威だな!」としか言ってなかったぞ。
「偉い人ってことだよ。でも、なんでだろね?」
「よし、お前はまず、知らん言葉を適当に使うのをやめろ。禁止する。それが我々の平和への第一歩だ」
「えー! えー! ぜったいやだ!」
交渉は決裂だ。
だいたいリーダーにはそんな制限を課す権限なんて、ちょびっとしかないんだからね。決裁取らなきゃ出来ないんだからねー! 断固として反対する。
「で、ディーティーって、何」
「『どうせ大したこと出来ない奴』の略」
「……」
「……」
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