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実『千晃とにっしーかぁ。頑張ってね!』
なにも答えられず窓の外を眺める。
実『千晃………?』
いつ別れ話を切り出してくれるのかな。
わたしはもうそのことばかり考えていた。
最低過ぎてなにも言えない。
千『はぁ………』
深いため息をついた。
もうにっしーを困らせることはやめよう。
実『ちあ…『なぁに実彩子』
実彩子の言葉を遮って笑顔で答える。
真司郎とにっしーは二人でなにか話している。
実『ほんと、最近千晃おかしいよ。なにかあったの?わたしには話せないこと?そんなに頼りないかな』
今にも泣き出しそうな顔で言ってくる実彩子。
千『そんなことない!でも……まだ誰かに話そうなんて思えないから……ごめんね』
実彩子は焦って
実『え、ごめん。無理に言わせようとしちゃったね。千晃が言ってくれるまで待つから。』
そう言ってくれた。
真『千晃おいでー』
真司郎に呼ばれる。
千『なぁに真司郎』
真『おいでおいでー』
手招きする真司郎の横には不機嫌なにっしーがいる。
わたしは真司郎のそばまで歩いて行った。
その時だった
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