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真『そういや2人きりって久しぶりやんな!』
いつも通りの笑顔を向ける真司郎に安心した。
千『そうだね!』
他愛のない会話をして電車に乗る。
3駅でわたしと真司郎の地元の駅についた。
家は遠いものの最寄りは同じだから同じ駅で降りる。
帰宅ラッシュと重なりわたしたちの下りる駅ではたくさんのサラリーマンが押してくる。
後ろを振り返ったとき真司郎が後ろのサラリーマンに押されわたしたちの唇が重なった。
びっくりしすぎてわたしは固まってしまった。
少し経って真司郎と離れて無言でホームを後にする。
真『千晃、ごめん。』
千『全然。しょうがないよ。』
真司郎は黙ったままうつむいた。
千『わたしこっちだから。じゃあね。』
真『じゃあな。』
しとしと降る雨が体と心を冷えきらせた
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