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千『実彩子はすぐいい人が見つかるよっ!もう時間ないし、早く食べよ?』
実『ほんとに千晃ありがとうっ食べよ食べよ♪』
何粒かこぼれた涙を拭くとさっきは少し霞んだ見えた実彩子の笑顔が今は透き通って見えたのは気のせいなのかもわからない。
実『千晃は?』
千『え?なにが?』
すると実彩子はニヤリと笑って言った。
実『真司郎っ!』
みるみるうちに顔が赤くなるのがわかる。
実『んふふっ千晃かわいい♪』
千『でも真司郎ってなに考えるかわからないし、他に好きな子いそうだし……』
実彩子は顔をしかめてつぶやいた。
実『だれそれ。そんな人いないと思うけど…』
千『あーなんかいつも電車に乗ってくるかわいい女の子!』
そんなのうそ。
でもここで真司郎は実彩子のことが好きなんじゃないかなんて言っちゃいけない気がした。
実『ふーん?』
怪しそうな顔でわたしをのぞきこむ。
実『早くしないと真司郎モテるんだからね?とられるよ。だれかに。』
そう言ったかと思うと実彩子はひらめいた顔をした。
実『今日部活ないんだからさ!こくっちゃいなよ!ね!?』
千『え!!!』
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