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真司郎は他クラスに好きな女の子がいる。
そんな噂がわたしの耳に入ったのはつい最近だ。
よくちょっかいを出してくる真司郎はもしかしてわたしのことが……なんて思っていた。
そのせいか少し気になったりしていて、実彩子に言おうってそう思った矢先のことだ。
実『でも真司郎は他クラスに好きなこいるんだよね?』
2人で電話している時聞いた言葉だ。
千『えっ、あ、そうなんだ。だれなんだろうね?』
できるだけいつも通り振る舞った。
1番聞きたくなかった。こんなこと。
電話を切ったあと涙がこぼれる。
こんなふうに真司郎のことをおもっているこの瞬間(とき)も真司郎は好きな女の子を想っているんだ。
切なくて苦しくてたまらなくなった。
雨は自分の上だけに降ってるんじゃないか。て感じるほど胸が痛かった。
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