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付き合って1日目の朝。
なにも変わらない。
家も遠いし、ある意味当たり前。
いつも通り自転車に乗って学校へ向かう。
気持ちのいいくらい天気がいい。
思わず笑みがこぼれる。
急に心臓がドクンとなる。
わたし、本当ににっしーと付き合ってよかったの?
にっしーはモテるんだから他の女の子と付き合えるのに、こんな中途半端なわたしでいいの?
鼓動は早まるばかりだ。
雲ひとつない綺麗な青色をしている綺麗すぎる空が胸にチクチク刺さる。
冷たい風が頬に当たる。
ドクン――――
大きく早く波を打つ心臓。
にっしーほんとにわたしでよかったの?
すうっと真冬の冷たい空気を吸う。
鼻の奥までツンとなるくらい冷たい。
鼻も耳も風に当たって痛い。
わたしの心はそれよりもっと痛い。
にっしーはきっと計り知れないくらい胸が痛いんだろう。
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