第1章

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第1章

サカミチに連絡するなと言うて、これで自分の走りに集中できると、思ったのに、あれ以降…ボクゥは自分の走りがどんなもんやったか、忘れてもうた。 サカミチが、周りとベタベタして、ボクを掻き乱したんが悪い。 しかも、ボクが好きなら、周りは捨てれるやろ~言うたら、拒否しよった。 なんなんや、ボクゥを好きと言いながら。あんな奴こっちから願い下げやで! 二度と会わんし、連絡もせんし、するなと言うた。 あれから、走れん。 走っても、ボロボロ。 石垣くんに抜かされるレベルって、そこまで落ちてやる意味あるん? 部活に出なくなると、あの煩いお節介が、何度も電話をかけて来よる。 いい加減、うんざりや。
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