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渡は毎日のようにかをりの病室に通っていた。
それはかをりが集中治療室へと運ばれた後も変わらなかった。
かをりが集中治療室に運ばれた数日後いつものように渡は病院に来ていた。
渡は、重い足取りで病院内を歩いて行く。すると、後ろからいきなり肩を叩かれる。
渡が振り返るとそこには看護師が立っていた。
「君、いつも宮園さんのお見舞いに来てくれてる人よね?」
いきなりの問いに戸惑いながらも渡は「そうです」と答える。
「宮園さん、今日自分の病室に戻られたわよ」
そう言うと看護師は立ち去って行った。渡はいつもの階段へと再び歩き出す。
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