第1章

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文化祭の準備に目処をつけ帰宅した。 あれだけの事件を起こしているにも関わらず一皮剥け表情の変わった俺を見て両親はとても嬉しそうだ。 停学前の俺はどんな顔をしていたのだろうか。 秀行の死に絶望し、学校生活ではずっと孤独だったあの時。 全ての景色が磨り硝子を通したように見えたんだ。 両親の嬉しそうな表情を見て悪い気など起きる筈もない。 考えれば考えるほど一つの結論が色鮮やかに浮き上がる。 俺をここまで変えてくれたのは ここまで変えるきっかけをくれたのは間違いない 尾崎 唯だ。
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