第1章

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夢から覚ますように群れて鳴くスズメ。 起きろとカーテンの隙間から光を照らす太陽。 ゆっくりとベッドから起き上がる。 すぐに部屋に立て掛けている鏡で自分の顔を見る。 夢だと分かっていた。 目の前には少年の秀行もいないし少女の尾崎もいない。 いるのは涙の痕を付けた16歳の俺だけだ。 そして一つの決意が俺の中で固まった。 俺は絶対に文化祭ライブを成功させる。 Hated personの復活を誓った。 そして、これは親友の秀行を傷つけることになるかもしれない。 俺自身傷つくかもしれない。 でもどうしようもないんだ。 俺は文化祭ライブが終わった後、尾崎に気持ちを伝えよう。
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