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そんな素敵な春之助への想いは
どんどん深くなる。
だから、電話で毎日声を聞いていても、
会いたくて、
切なくて、たまらなくなる夜もある。
ひとり、メランコリーな想いに駆られて、
しっとりしてしまった日。
いつものように、一日の終わりの夜、
春之助からの電話....
春之助は、いつも敏感で、
百合がいつものように、明るく電話に出ても、
泣いていたことがわかってしまう。
「お?
どうした?泣いてたと?」
「ううん...ちょっとだけ..
春之助に会えなくて、寂しくなって...」
「百合ちゃんが元気ないと、僕ちんも
元気がなくなると...
泣かないで。
これから飛行機チャーターして
会いに行くから! ... ね?」
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