第1章

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二人の仲が深くなっていくにつれ、 不思議と、百合には、その夜の二人の会話が かなりの確率で予測されるようになり、 春之助が発言する前に、春之助のセリフを 代弁してしまい、 春之助に驚ろかれることが しばしばあった.... ふたりの機転はふたりのために 恐ろしいまでの、回転を利かすようになっていた... 話さなくても、話しても、 ふたりの息は なんの隙間もなく ぴったりと吸い付くようになっていた......
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