84人が本棚に入れています
本棚に追加
この重厚感のあるチェーンのブレスレットさえ、
これまでのふたりの会話から、
機転を利かせて春之助が選んでくれたもの....
彼は会話の中から、
人の好みや、喜びそうなことを、
ピックアップできる能力がずば抜けていて、
百合は、決して、欲しいものがあるというようなことを
言ったこともなければ、
仄めかしたこともなかった。
そんな卑しいことは絶対によしとしなかった....
ただ、たくさんの話を、正直に、自然に
話していることを、
多分に、春之助は、その人の
気持ちに沿って、
実現したら喜ばれることを、
知っていた。
最初のコメントを投稿しよう!