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調べてみると、
その電話は非通知設定になっていた。
佐藤輝夫はもちろんのこと、
五人のうちだれも身に覚えのない電話だった。
「あのーとにかく、
お願いです。
その電話は何かの間違いですので、
予約は元通り五名で頼みます」
佐藤が困惑しきって言うと、
「そうですか、
わかりました。
それでは五名様ということで承ります」
受付の男性も困惑した表情を浮かべながら言った。
「全くどういうことだ。
いったい誰がこんないたずら電話なんかしたんだ」
佐藤もほかのみんなも、
部屋に案内される間、
廊下を歩きながら腹立たしそうにブツブツと言った。
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