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五人みんなが泊まれる大部屋に案内されて旅装を解いて、
浴衣に着替えると、
少しくつろいだ気分になった。
「よし、
もういい。
忘れよう。
せっかく楽しみに来たんだから、
これから目いっぱい楽しもうよ」
佐藤輝夫がそう言うと、
みんなも頷いた。
早速天峰山荘自慢の天然温泉に浸かって、
登山の疲れを癒したあと、
食堂で夕食をとった。
そのあと部屋に戻って、
あらためて小宴会を開いた。
五人とも酒は結構いける口でグイグイとやるうちに結構盛り上がってきた。
宴会もたけなわというところで、
この山荘のあるじがご挨拶ということで部屋に顔を出した。
見てみると先程の受付の中年男性だった。
「いやー、
先程は大変失礼しました。
私の方の手違いでご予約の人数を間違えまして」
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