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「あとの半分は剣の腕です。
刀技、
刀勢の問題です。
それこそ刀で刀を断ち斬るほどの剣の冴えが必要になります。
それがないと邪霊に打ち勝つことはできません」
「私にはそれほどの剣の腕はありません。
どうしたらいいでしょうか」
「私はあなたのお師匠様である吉川伸明先生をよく存じ上げています。
私からよく事情を吉川先生にお話しておきますから、
居合の稽古の時にでも先生にご相談なさい」
小野精一郎は何となく腑に落ちない様子だったが、
真木の言葉に従おうと決心した。
「わかりました。
私でお役に立つのかどうかわかりませんが、
和尚様の言われる通りにやってみます。
早速今週末に吉川先生に相談します」
その週末、
小野は居合の稽古が終わってから師匠の吉川伸明と話し合った。
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