第1章 #2

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 演武を終えて確認すると、 ヘルメットの頭頂部におよそ一寸(3センチ)ほどの太刀傷がきれいに入っていた。 小野の刀は無傷だった。  「小野君、 出来たな。 それでいい。 よく頑張った」  小野は感動して言った。  「先生のご指導のおかげです。 本当にありがとうございました」  「私の仕事はこれで終わりだ。 あとは真木洞心和尚にお願いしよう。 私から和尚に連絡しておくから、 今週中にでも和尚を訪ねなさい」
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