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第四章 天峰山の伝説
この事故の後、
小野はいたたまれず、
天峰山荘のあるじ木俣栄一に電話を入れて事情を聞いてみた。
すると驚いたことに、
今回の吉松周平氏の死にまつわる状況が前二者の平松文也氏、
梅田幸太氏の場合と全く同じであることが判明した。
すなわち、
団体予約をしていたが予約変更の電話があり、
ひとり減るということだった。
しかし来てみるとその予約変更は覚えがない、
ということがわかった。
更に事故に遭った当人が夜中にトイレに立ったときに奇妙な水音を聞いた、
という点も全く同じだった。
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