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残りの三名もやがて捕らえられ、
斬首の刑に処せられた。
その三名の遺骸は出来たばかりの新刀の試し斬りに供され、
胴切りが実施された。
この資料を見たとき小野精一郎は、
なんとも言えぬ思いに駆られた。
水替人足、
天峰山七合目での滑落、
しかも岩石の下敷きになっての圧死、
説明はつかないが、
それらは今回の連続滑落事故とどこかで繋がっているという印象をぬぐい去ることができなかった。
二日後、
小野は浄妙寺の真木洞心和尚のもとに赴いた。
小野は真木に、
自分が調べた寛永年間の資料の話をしたあと真木の考えを求めた。
「小野さん、
その過酷な水替仕事に耐えかねて逃亡を企てた人足たちの名は、
平三、
松助、
文太、
幸吉、
梅次だったね」
「そうです」
「その五人の名前と今回亡くなった三人の方々の氏名を比べてみましょう」
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