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すばらしい手つきで美味しい香茶を淹れてくれた〔機鉱人形〕も、メイがこれまでに見たどの〔機鉱人形〕にも劣らぬほど美しく、優しげに見えた。
愛らしい子どもめいた姿であることが多い〔機鉱人形〕だけれど、この家に暮らしている彼女は、メイよりも少し年上に見えるくらいの外見をしている。声を使って話をするというのも珍しく、また挙動に少しもぎこちなさが感じられなかったこともあって、最初は〔機鉱人形〕だと気付かなかったくらいだ。そうだと言われてさえ、しばらく信じることができなかった。
話を聞けばどうやらかなり古いらしいが、メイには現行の最新型との違いなどまったく分からない。穏やかな表情も自然で、指先だってつめの先まできれいに整えられていて、振る舞いも洗練されている。品のよい仕立ての衣装も、よく似合っていた。
此処に来るまでの不安が大きかったのも影響してか、彼女たちに対する第一印象は、決して悪くない。
〔機鉱人形〕を一個人として大切に扱うことは好ましく思えたし、二人の会話は本当に、仲の良い家族のようだったから。
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