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◇
ここはどこ?
意識を取り戻したあたしは薄目を開ける。蛍光灯の灯りが眩しくて完全に目が開けられない。
「気が付いた?」
聞き覚えのある、保健室の先生の声だ。
「・・・はい。あのー。」
「立ちくらみでもした?バスケ部の篠田君があなたを抱えてあわてて飛び込んできたのよ。覚えてる?」
全く覚えがない。
外は夕闇が迫っていた。
「すみません先生。こんな遅くまで。」
あたしはベッドから立ち上がりかけた。
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