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「ああ、ちょっと待って。篠田君があなたのこと心配だから送って行くって言ってたから。着替えしたらすぐ来るって、もう少し待ってて。」
「え?!」
何でそんな話になったのか理解できない。
「いえ。大丈夫です。あたし一人で帰れますから。」
あわてて立ち上がる。また少し目眩。かすかに体が揺れる。
「ちょっと、ホントに大丈夫?まだ目眩がするんじゃない?無理しないで、篠田君に送ってもらいなさい。」
だから、それが目眩の原因だって。
ガラガラ、ドン!激しく開けられた保健室の扉、そこには不機嫌そうな奴がいた。
「だから、扉は静かに開けなさいって・・・みんなに言ってるのに。」
先生の不満そうな声。
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