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次の日から変な噂が飛び交う。“篠田は1年のダサ子に魂の抜かれた”だの、“ダサ子が身体を使って篠田を誘惑した”だの訳の分からないものばかりだ。
すれ違う1年の女子たちの冷ややかな目。日陰の雑草だったはずのあたしが再び好奇の目にさらされる。
あたしはこの3年間を平穏無事に過ごす予定だった。それを台無しにしたのが奴だ。
はぁ。
ため息しか出てこない。
廊下の隅っこを目立たないように歩いていると誰かと肩がぶつかってあたしは思わず持っていた理科の教科書セットを取り落としてしまった。
「あ、ごめんなさい。」
肩より少し長いぐらいの髪で目がクリクリっとしたかわいらしい女の子が友達と一緒にあたしの教科書やノートを拾い上げてくれた。
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