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廊下に出れば、冷ややかな目の連続。
何で?どうしてあたしなの?
何度繰り返した質問か。でも奴の耳には届かない。
1年から3年までたんまりといる騒然とした食堂の列に奴はあたしを連れて悠々と並んだ。ホント、何考えてんだこの人。
好奇の目は前後左右から容赦なく降り注ぐ。でも奴は涼しい顔。あたしはいたたまれなくて消えてしまいたい。
「一斗、お前女の趣味替えたの?」
「別に・・・。」
奴の友達と思われる軽薄そうな連中があたしを上から下まで遠慮なしになめまわすように見つめる。
「へー。そんなにこの女いいんだ?一斗が飽きたらでいいからこの女食わせろよ。」
そう言ってあたしに手を伸ばす。でもその手はあたしには届かなかった。
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