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◇
それからは頭が真っ白になっていた。フラフラと自分の席に着く。
「久住、気分でも悪いのか?」
隣に座る確か・・・椎名君・・・があたしの顔を覗き込む。
その心配そうな顔が奴の顔に見えて思わずのけぞる。
「顔色・・・真っ白だぞ。」
血の気が引くとはこのことだ、あたしは自覚した。上半身、特に顔の血液が全部蒸発したかのようにフラフラだ。
あたしは言葉を発することもできなかった。
「先生。久住が・・・気分悪いようです。」
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