同級生

84/111
前へ
/471ページ
次へ
「僕が口を挟むのが 正解か否かは別として 功介の転勤は決定事項だろ」 優莉乃を含めた全員が 僕を見て頷いた 「真琴ちゃんを連れて行くか残すか それについては一晩考えてから 結論を出しても僕は良いと思うよ 先ず一番はこれだ」 僕は右手人差し指で婚姻届を トントンと弾いた 「独身者なのか、既婚者なのか 功介の有り様で 全ての面での動きが変わるって事 功介自身が認識しなきゃならんぞ 大切な娘さんを貰い承けるんだからな 半端な気持ちで、もし 連れて行くの判断をしたとしたなら 歩美ちゃんが許しても 僕が許さんからな」 僕の言葉を受けて 力強く頷く功介の姿が頼もしく 僕は心底嬉しかった
/471ページ

最初のコメントを投稿しよう!

125人が本棚に入れています
本棚に追加